コンジキヤガラ(金色矢柄) ラン科オニノヤガラ属
 絶滅危惧Ⅱ類  
  2015年6月5日 沖縄県西表島
・和名の由来
金色(黄色)の花色と花茎を矢柄に見立てたことに由来する。

・花の特徴等
常緑広葉樹林下に生える菌従属栄養植物。花色は黄色で一部が淡青色がかっている。萼片と側花弁が半分以上重なり合って筒状になり、唇弁は菱形状匙形。
西表島の3か所で見たが、花が左右相称にならず、ゆがんだ形のものが多かった。

    
左上は花が左右相称にならず歪んでいる。右上は下側から見たものだが、側萼片、唇弁、側花弁、背萼片が左右相称になっている。重なり合い筒状になっているのも分かる。    
 

2016年5月26日 沖縄県西表島
 

2018年6月6日 石垣島
花茎は矢柄状ではなく折れ曲がってから直立している  
    西表島で見たコンジキヤガラは花が裏側になったものばかりで唇弁の状態が分からなかったが、石垣島では2輪だけ正面を向いた花があり、唇弁がよく見えた。
左の画像は唇弁が菱形状匙形と言うより凸形状匙形に見える。唇弁の縁が立ち上がり先端は波打っていて中央に淡青色の着色がある。蕊柱の両端に1対の突起がある。花の中に入っているのは蟻だろうか。
    こちらの画像は唇弁は菱形状匙形で上の画像と同じように縁が立ち上がり先端は波打っている。唇弁中央に淡青色の着色がある。