ダルマエビネ(達磨海老根) ラン科エビネ属
 絶滅危惧Ⅱ類
 
2017年7月5日 鹿児島県


2021年7月6日 宮崎県
・和名の由来
唇弁の中裂片の形状に由来すると思われる。別名のヒロハノカラン(広葉の花蘭)は、リュウキュウエビネをカランと言っていたらしいので、本種のことを葉の広いリュウキュウエビネとして名付けた。

・花の特徴等
ツルラン等と違い葉柄が明瞭にあるのが特徴の一つ。一番目立つのは、花の大部分を占める唇弁、基部で3深裂し側裂片は広線形で中裂片に寄り添う。中裂片は扇状に広がり先端で2裂する。唇弁の基部は紫色のぼかしが入り、黄色の肉質隆起がある。萼片、側花弁は花の上部で小さく纏まり白色、萼片の外面には緑色の毛が密生する。
茎頂に白色の花が多数集まってつき、形がユニークな上に唇弁にある紫色のぼかしと黄色の隆起がアクセントとなって見応えがある。