トケンラン(杜鵑蘭) ラン科サイハイラン属
  絶滅危惧Ⅱ類

 2012年6月11日 福島県



2019年7月14日 北海道



2019年7月15日 北海道
・和名の由来
杜鵑とはホトトギスのこと。花被片にある斑点をホトトギスの胸にある斑点に見立てたのが由来。

・花の特徴等
萼片、側花弁は線形で名前の由来となった紅紫色の斑紋があり、色は側花弁の方が濃い。唇弁は基部付近で3裂、側裂片は捻じれて小さく紅紫色の斑紋があり、側裂片の間には肉質の隆起がある。中裂片は白色で縁が小さく波打つ。
札幌付近の公園には幾つか自生地があるらしいが、福島の公園にもあると聞き出掛けた。公園の目玉にしているらしく、自生地にはトケンランと書いた標識まであった。
今年札幌附近の3つの公園に行ったが、絶滅危惧種になっているのがおかしいと思える程至る所にトケンランが群生していた。

 
 
唇弁を拡大 
左上がトケンラン、右上がコケイラン。似てると思っていたので比較してみた。中裂片の斑紋の有無だけではなく花被片の形状なども違うことが分かった。