エンレイショウキラン(延齢鐘馗蘭)  ラン科エンレイショウキラン属
絶滅危惧ⅠA類
                                                                   

 2017年7月20日 沖縄県



花はその年に葉の出た偽球茎の脇から出る花茎につく。葉の位置より花は低い。大きな葉は前年のもの。
 
・和名の由来   
鐘馗は花姿を烏帽子をかぶった鐘馗様に見立てたもの。延齢はエンイソウ(延齢草)と同じであれば、薬草として薬効があるとか、個体の寿命が極めて長いことになるが、本種がどうなのか知らない。艶麗であれば、本種にぴったりと思うが。

・花の特徴等  
花は内面が黄色、外面は紅紫色を帯びる。萼片と側花弁は基部で合着し壺状、先端が反り返り、その部分は濃紅紫色で黄色の筋が入る。唇弁は白色で3裂し、側裂片は直立、中裂片は先端がやや反り返り、基部に黄色の着色と突起がある。。
この自生地には、かっては数十株ものエンレイショウキランがあったらしい。4年振りに見たが、その時と同じ2株だけ、まさに風前の灯である。
如何にも熱帯のランといった感じで、日本にもこんな花があるのだとびっくりした。常緑照葉樹林の道なき場所に生えていて案内がなければ、出会うことは難しい。