ヒメスズムシソウ(姫鈴虫草) ラン科クモキリソウ属
絶滅危惧ⅠA類
                                                                   
  
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・名前の由来
小さくてスズムシソウに似ていることに由来する。

・花の特徴等
亜高山帯の草原に生える小型の地生ラン。葉が2枚つきその間から花茎を伸ばし総状花序を出す。萼片は線状で緑色、背萼片はほぼ直立し、側萼片は前方に突き出て,上面に紅紫色の筋があり、側花弁は糸状で下垂する。
唇弁は倒卵形で緑色、黒色の筋が入り、基部から中ほどにかけては、縁が内側に巻き込み、先端部分は下垂して先が小さく尖る。唇弁基部には緑色の三角状の突起がある。
花友からヒメスズムシソウを見たとの情報が入り、翌日、自生地を訪れた。帰宅して撮ってきた画像とレッドデータブックの説明文と照らし合わせると、花茎が一回り高いこと、花数が多いこと、唇弁の先端が下垂すること等の相違点があり、ヒメスズムシソウとは確信が持てなかった。そこで、専門家に写真を送り、同定してもらったところヒメスズムシソウとの回答を得た。
花友から聞いた話では休憩している時に、この花が偶然目に入ったそうである。小さくて草に埋もれるように咲いているので目立たないこと夥しいこの花をよく見つけたものだと感心した。