リシリオウギ(利尻黄耆) マメ科ゲンゲ属
 絶滅危惧Ⅱ類
  
2006年7月10日 利尻山



2003年7月12日 利尻山
・和名の由来
黄耆は生薬の名前で、その原料はタイツリオウギの根を乾燥させたもの。利尻岳で最初に発見され、タイツリオウギと同じ仲間であることに由来する。

・花の特徴等
同属のシロウマオウギとタイツリオウギによく似ている。生育地が同じ高山の乾燥した草地、葉も同じ奇数羽状複葉、花の形も同じように見える。本種は花の色が黄白色で、小葉の数が少なく大きいこと、花が一か所から垂れ下がるようにしてつくこと等が特徴。
利尻山、大雪山系、白馬岳、八ヶ岳等に生えるが、これらの山は花の山として度々登っているので、本種も見る機会が多い。
本種はゲンゲ属なのに種名はオウギ、他のゲンゲ属の花もタイツリオウギ、シロウマオウギである。一方、マシケゲンゲ、ヒダカゲンゲ、リシリゲンゲは、ゲンゲの名は付くがオヤマノエンドウ属、カラフトゲンゲはイワオウギ属等名前が紛らわしい。。