リシリヒナゲシ(利尻雛罌粟) ケシ科ケシ属
 絶滅危惧ⅠB類
  
2006年7月10日 利尻山・9合目付近



・和名の由来
利尻山特産のヒナゲシに由来する。ヒナゲシは可愛い花をつけるケシの意。

・花の特徴等
利尻山高山帯の火山礫地に生える。葉は粉白色を帯び、羽状に細裂する。花茎には剛毛が密生し、茎頂に黄色の花を1個つける。花弁は4個。
日本ではケシ属の自生種は本種のみだが、麻薬成分はないそうである。利尻特産の花なので十数年前初めて利尻岳に登った時もこの花がお目当てだった。9合目付近の登山道から外れた火山礫地にこの花が点々と咲いているのを見て感激したものだった。
ところが、最近気になる記事を見た。利尻島の民家の庭には、リシリヒナゲシが咲いているのをよく見かける。自生地から種を取ってきて植えたものと思っていたが、そうではなく外来の園芸種であることが遺伝子レベルで確認されたと[みかんの花日記」のプログに出ていた。しかも、その種をリシリヒナゲシの自生地に蒔いた人がいて、今は両種が混在しているそうである。
果たして私が見たものはどちらなのだろうか。