ムニンボウラン(無人棒蘭 ラン科ボウラン属)
絶滅危惧ⅠB類

2018年7月8日 小笠原諸島
・和名の由来
無人島は小笠原諸島の古い呼称、小笠原諸島産のボウランに由来する。小笠原諸島の固有種にはムニンの名がつくものが多い。

・花の特徴等
樹幹や岩に生える小笠原諸島固有の着生ラン。訪問時期が遅すぎて1輪だけが辛うじて咲き残っていた。花の向きも悪く唇弁の上面は見ることが出来なかった。分かったのは子房が強く捻じれること、花色が淡緑色であること、萼片、側花弁はほぼ同じ大きさであること、唇弁の先端が緩やかに2裂していること等である。唇弁は基部で3裂し、側裂片は半円型、中裂片は長方形で上面に赤紫斑があるそうである。
茎や葉はボウランと変わらないように見えたが、花はより小さい。
これでは見たという証拠写真だけ。もう一度時期を早めて再チャレンジしたいが、小笠原までの24時間を超える船旅を考えると躊躇してしまう。

 
 




ボウラン属三様
 
左からボウラン、タカサゴボウラン、ムニンボウラン