ナンゴクヤツシロラン(南国八代蘭 ラン科オニノヤガラ属) 
絶滅危惧ⅠA類

2021年2月22日 沖縄県


1茎4花
・和名の由来
ヤツシロランの仲間で最初の発見地が西表島(南国)であったことに由来する。

・花の特徴等
亜熱帯の常緑樹林の林床に極めて稀に生える菌従属栄養植物。茎は直立し、茎頂に1~4個の花をつける。萼片と側花弁は半分以上合着し平開、花色は淡黄褐色。唇弁は三角状で先端が突出、橙色で朱色の着色があり、基部に一対の緑色の球状突起がある。
本種は開花時期が不安定な上に花も数日で終わってしまうため、ここ3年続けて自生地を訪れているが、花には出会えていなかった。一度は前日まで咲いていたのにその夜の大雨で消失してしまい、悔しい思いをしたこともあった。
今年は地元の親切な方に開花情報ばかりでなく、案内までしてもらったので花に出会うことが出来た。丁度見頃で、南国という名前にふさわしい花を十分堪能した。下見して案内までして頂いた地元の方の親切さに感激している。




          
       唇弁が上に動く。左の画像では蕊柱直下に、2分後の右の画像ではここ迄戻っている。