イイヌマムカゴ(飯沼零余子)  ラン科ツレサギソウ属
  絶滅危惧ⅠB類
 
 2016年7月28日 徳島県


2016年8月4日 新潟県
・和名の由来  
江戸時代の草本学者 飯沼慾斎の草本図説に本種がムカゴソウ(根にむかご状の芽がつく)と記載されていたことに因み、牧野富太郎氏が命名した。

・花の特徴等  
山地樹林下の林床に生える。葉は茎の上部に2枚つき、下の葉の方が大きく、縁が波打つ。2枚の葉の間から花茎を伸ばし、小さな花を密につける。萼片と側花弁は緑色で平開せず兜状になる。唇弁は白色で基部の両側に小さな三角状の裂片がある。距も白色で小さく、雫が張り付いているように見える。
分布範囲は北海道~九州と広いのに、これまで目にする機会はなかったが、今年(2016年)高知県と徳島県で続けて観察することが出来た.。
その後、新潟県にナツエビネを探しに行った時に偶然見つけた。そこは杉林の林床で4連の株があるなど個体数は多かった。