テツオサギソウ(鉄夫鷺草) ラン科ミズトンボ属
  絶滅危惧ⅠB類

  2016年11月24日 沖縄県









 
・和名の由来  
沖縄の植物研究者天野鉄夫氏に因んだもの。別名のナガバサギソウは葉の形状に由来する。

・花の特徴等  
直立した茎の中程にやや光沢のある葉を5~8枚束生する。花は淡黄緑色、萼片は長楕円形で先端が急に細くなり尖る。側花弁は線形、唇弁は基部で3裂、裂片は線形。距は線形で長い。
リュウキュウサギソウとよく似ている。前年、実をつけた株を発見、その時は本種か、リュウキュウサギソウか区別がつかなかった。翌年、まだ見たことのないテツオサギソウであることを願って再訪、テツオサギソウであることを確認した。
両者の花は下の画像の通り、違いは明確。

  左上がテツオサギソウ、右上がリュウキュウサギソウ。テツオサギソウは側花弁が2裂しないし幅がより広い。唇弁は同じように3裂するが、裂片がテツオサギソウの方が幅広い。
 
 

距は線形で長い