ヤクシマラン(屋久島蘭) ラン科ヤクシマラン属
 絶滅危惧ⅠB類

2017年7月5日 鹿児島県
・和名の由来  
屋久島で発見されたことに由来する。

・花の特徴等  
この花の一番の特徴は花被片6枚がほぼ同じ形をしていること。蕊柱を持たず、雌蕊を3個の雄蕊(うち1個は仮雄蕊)が取り囲んでいることである。このことから原始的なランと考えられている。
ヤクシマの名前がつくと小さな花が多いが、この花も草丈10㎝前後、花も1㎝にも満たず小さい。しかし、緑色の花柄子房の先に鮮やかな黄色の花をつけていて色の対比が素晴らしい。自生地は薄暗い常緑広葉樹林の湿った林床、花を踏みつけないよう細心の注意を払って撮影した。
この花の観察のため屋久島を訪れたのは3度目、最初は遅すぎて既に実をつけていた。翌年10日以上早めて再訪したが、終わりがけの花が2輪咲いていただけ。3度目のチャレンジでやっと新鮮な花に出会えてうれしかった。

 

  




雌蕊は雄蕊に囲まれている。