南九州でエビネ三昧
2022年4月18~20日

3年前、南九州のある島を訪れ、エビネ類の多さに感激したものだったが、島に1泊しかしなかったので、帰りの船便の都合上、観察時間が4時間しか取れなかったのが心残りだった。そこで、今回は十分な観察時間が確保できるよう島に2泊の予定で再訪。
2日間とも天候に恵まれ、延べ13時間を費やし、地元の方の案内で山奥の道も定かではない処を登ったり下ったりと歩き回り、数え切れない程のエビネ類を観察、この時期、この島で咲く7種類(ジエビネ、キエビネ、キリシマエビネ、交雑種のタカネ、ヒゴ、ヒゼン、サツマ)のエビネ類全てを見ることができた。まさにエビネ三昧だった。
ラン以外では、サンコカンアオイ、キンチャクカンアオイ、キバナチゴユリ、ナンゴクウラシマソウ等を観察した。

・ジエビネの色鮮やかな株        
     

・キエビネ
   

・キリシマエビネ
唇弁にある隆起条が3列のものが多かった。3年前は殆どが5列だったので、ジエビネの影響を受けているのかもしれない。
   

・キエビネ、キリシマエビネ、ジエビネとタカネが纏まって咲いている場所もあった。
   

・タカネ(ジエビネ×キエビネ)
交雑種の中では最も数が多く、キエビネに置き換わるのではと心配になる程。花色の変化も多いが、同定は簡単。
   

   
   

・ヒゴ(キエビネ×キリシマエビネ)
萼片と側花弁が、黄色味を帯びるのはキエビネの影響。唇弁はキリシマエビネに似る。
   

・ヒゼン(ジエビネ×キリシマエビネ)
萼片、側花弁がやや上向きなのはジエビネの影響、花色はキリシマエビネに似る。唇弁の形は様々。
   

・サツマ(ジエビネ×キエビネ×キリシマエビネ)
萼片、側花弁がやや上向きなのはジエビネ、キエビネの影響、色はキエビネの影響で黄色味を帯びる。唇弁の色はキリシマエビネに似る。形はジエビネやキリシマエビネに似ているものや中間型もある。距は長く、キリシマエビネに似る。
タカネを除く交雑種の同定は、難しくあまり自信はない。葉の形や草丈も同定材料になるはずだが、個体差もあって分からず考慮していない。
   

比較のため、それぞれの花々を一表に纏めてみた。