絶壁に咲くサツマチドリ
 6月15~16日

南九州の離島へ。目的はその島固有のラン・サツマチドリ(ラン科ウチョウラン属 EN)。
その自生地は高さ200m近くの絶壁上部にあり、ザイルをフィックスし、スリングで自らを確保して絶壁をトラバースした先にサツマチドリは10株程度が点々と生えていた。その辺りは窪みになっていて、少し窮屈ではあったが、滑落の危険性は少なく、三脚も使えた。
サツマチドリは茎頂に花が密集するので華やかで見映えがする。花色は萼片が淡赤紫色を帯び側花弁、唇弁は白色~淡赤紫色、唇弁には紅紫色の斑点や条紋があり、全体の印象としては紅紫色に見える株もあった。
こんな絶壁に咲くサツマチドリを見ることができるとは思っていなかったが、地元の方に案内してもらい見ることが出来た。おまけに宿迄提供してもらい、朝、夕食までご馳走になる等至れり尽くせりで感謝している。

・大きな塊で花が密集、その花に光が当たり一層見事だった。
  

・唇弁の側裂片が紅紫色を帯びた株
  

・白色の株
  

危険地帯を脱し、安全な場所で休憩していると、足元に1株の小さなサツマチドリが花を咲かせていた。

・安全地帯にあった小さな株
  

・その近くにはボウラン(ラン科ボウラン属 NT)も咲いていた。
  

場所を移してユウコクラン(ラン科クモキリソウ属)の自生地へ。本種は南西諸島ではよく見かけるが、こんなにたくさん生えているところは初めて。中には株立ちしている大きな株もあったが、残念ながら花は終盤だった。

・辛うじて咲き残っていた株
  

・中には緑花に近い株もあった。