離島で4種のランを探す(観察日 4月10~13日)

2015年前後に発見された4種のヤツシロラン類を観察するため、鹿児島県のある離島へ。島までの移動時間に片道6時間を要すること、出航時間が早いこと、船便が少ないこと等から3泊4日でも島での観察日は1日しか取れない不便さ。それに入島にはコロナ陰性証明書の提出も義務付けられていた。
観察日当日、昨夜来からの本降りの雨も我々が出発する頃には止み、晴れ間も出て一安心。今回は同行者の一人がピンポイントではないが、自生地の情報を持っているので心強い。
その場所に着き、早速、探し始める。道路の両側にある竹林で、人の入れそうな場所があれば入り込んで探す。なかなか見つからなかったが、30分以上経過した頃、ヌカヅキヤツシロラン(ラン科オニノヤガラ属)発見!
・ヌカズキヤツシロラン-開花せず自家受粉するタイプで、蕊柱の中心部が折れ曲がり花粉塊が柱頭に接することからヌカヅキと名付けられた。4種のうちでは花期が最も早く、辛うじて花が残っている感じだった。
 

次に見つかったのが、タケシマヤツシロランとクロシマヤツシロランで同じ場所に生えていた。
・タケシマヤツシロラン(ラン科オニノヤガラ属)-本種も開花せず自家受粉するタイプ。名前は発見地に因むが、本島の外、屋久島でも確認されている。4種の中では花期が最も遅く、見頃のものもあった。
 
・クロシマヤツシロラン(ラン科ヤツシロラン属)-本種も開花せず自家受粉するタイプ。私にとって4種のランのうち初見は本種のみなのでうれしかった。花が終盤だったのは残念。
 

最後にトカラヤツシロランを発見。小さな群落を作っていた。
・トカラヤツシロラン(ラン科オニノヤガラ属)-本種のみが閉じ気味ながらも開花する。束生しているようにも見えるが如何なのだろう。同じようなランにハルザキヤツシロランがあるが、違いは明白。
 

 

 

今年は花期が早かったため、終盤の花が多かった。4日位は遅かった感じで残念。他にランではオキナワチドリ、キヌラン、スミレではシチトウスミレ、アリアケスミレ、アギスミレ等が咲いていた。
所要時間6時間位の花観察だったが、車道歩きが長かったせいか疲れた。でも、4種のラン完全制覇でうれしかった。