屋久島で幻のランを探す(観察日 4月18日)

タブガワヤツシロラン(ラン科オニノヤガラ属EN)は2015年に発見されたランで、自生地が限られる上に花期が短く、花の大きさも1cm位と小さく落ち葉と同化していて探すことも難しいので、幻のランと言われている。ネットにもあまりその画像はない。
今まで2度チャレンジしたことがあるが、いずれも甑島にエビネ類を見に行った帰りに寄ったもので、1回目は散々探したが見つからず時間切れ、2度目は大雨で屋久島便が欠航になり断念。
今回はタブガワヤツシロランの花期を予測して訪島、探した場所は1回目と同じ場所。地面に這いつくばって1時間ばかり探して、同行者が見つけてくれた。
内心、見つけるのは難しいと思っていただけにうれしかった。それに絶滅危惧種の初見のランは、2年振りなのでうれしさも倍増。
これで、屋久島に自生するランのうち未見のランは、ヒメクリソラン、ヤクシマヤツシロラン、ヤクムヨウラン、ツクシアリドオシラン、マツゲカヤランの5種類となった。全てを見てみたいものだがハードルは高い。
・タブガワヤツシロラン-本当に小さく目を離すと何処にあったのか分からなくなってしまう程。萼片、側花弁の花色は同じで合着しているというより重なり合っている感じ。唇弁は四角状で中程から徐々に細くなる。中程に左右対になった翡翠色の着色、先端に紅紫色の条がある。和名は椨川流域で発見されたことに因む。
 

 

同じ場所一帯にヒメトケンラン、タケシマヤツシロランが咲いていた。蕾ながらミドリムヨウランの群落もあった。
・ヒメトケンラン(ラン科ヒメトケンラン属VU)
 
・タケシマヤツシロラン(ラン科オニノヤガラ属)-タブガワヤツシロランの1m先に生えていた。花は開かない。屋久島では竹林だけではなく照葉樹林にも生える。
 
・ミドリムヨウラン(ラン科ムヨウラン属CR)-群落していた。この分だと連休前には開花しそう。