| 九州北部の絶滅危惧種(観察日 7月27~28日) 初日は、福岡空港から福岡県と佐賀県を横断し、4か所で絶滅危惧種の花々を観察、その日は佐賀県武雄市の武雄温泉で宿泊。翌日は樫原湿原と平尾台へ行き、福岡空港に戻り、帰途についたが、2日間とも天気に恵まれ、目的の花も、一応、全て見れて、満足できる花旅だった。 最初に訪れたのはハツシマラン(ラン科オオギミラン属EN)自生地。福岡県のレッドデータブックによれば、本種は県内の5か所13地点に約220株が現存、自生場所が増えたことで、昨年、カテゴリーがCRからENへ変更となった。今年、環境省のレッドリストでも同様の変更があった。 でも、ここの自生地では、その数が激減、数年前には30株近くあったものが、今年は6株(花を付けている株は3株)になっていた。周囲の環境変化もあり、復活は難しいかもしれない。 ・ハツシマラン-花茎や子房、萼片に毛が密集、唇弁は先端がY字形となり、透き通るように白い。花の後方にあるのは、花茎のないハツシマラン、茎が匍匐して立ち上がるのが分かる。 そこから車で、20分位の所にあるシシンランン(イワタバコ科シシンラン属)の自生地へ。大木の樹幹等に着生するが、花は終わり、変色していた。運の良いことに1株だけに終盤ながら花が残っていた。高い場所に着生することが多い本種が、60mmマクロをデジタルテレコンにすれば、何とか撮れる高さで、ラッキーだった ・シシンランーランの名が付くが、イワタバコ科の花。花は筒状花で、先端部が唇形、上唇が2裂、下唇が3裂する。 ![]() 次は福岡、佐賀の県境にある車道脇に車を置き、オニコナスビ(サクラソウ科オカトラノオ属EN)の自生地までを2時間弱で往復した。暑い日だったので、帰りの登りがしんどかった。 ・オニコナスビ-花色は鮮やかな黄色で、中心部は朱色になる。コナスビの仲間では群を抜いて見映えがする。 ![]() 最後はムカデランの自生地へ。住宅地の車道脇にある柿の木の根元から中程迄、びっしりしりと着生していた。花は数え切れない程、咲いていたが、このところの暑さのせいか、茎がめくれあがり、剥がれそうになっているものもあった。これ以上影響がないとよいのだが。それに、柿木の前に車が止めてあり、撮影の邪魔になったが、我々が侵入者なので仕方がない。 この日は武雄市の武雄温泉に宿泊、翌日に備えた。 ・ムカデラン(ムカデラン属VU)-花色は萼片、側花弁は淡紅紫色、唇弁は白色、その側裂片は先端が黄色で、蕊柱の紅紫色が目立つ。色合いが良く、その名に似ず可愛い花である。又、2裂する袋状の距も珍しい。 ![]() ![]() |